今日は広島に原爆が落とされた日ですね。

72年前の今この時間、広島市街地は地獄になっていた。。

想像するだけで恐ろしく痛ましいです。

被曝した人達は、今日もあの日を背負っておられるのですよね。

私たちはそんな人たちの苦しみの上に、今日を生きてるんですね。。

 

日本に軍隊があった19世紀〜20世紀前半にかけて、日本は本当に地獄だったと思います。

そしてアジアも。

日本軍はアジア全域を侵略しつくしていました。

 

侵略は、抵抗を呼び、死を呼びます。

でも、言葉も暮らしも奪われ、黙ってただただ従えと言われたら?

 

それはぜったいできない!

殺されてもいい、そんな気持ちで戦った台湾の人たちがいました。

 

6つの集落が一丸となった抗日闘争「霧社事件」では、蜂起したセデック族の人たちのほとんどが亡くなりました。
生き残った人たちはもともと暮らしていた霧社周辺の地域から、川中島という場所に強制移住させられました。


「川中島にこそ、行くべきじゃない?」と言ってくれたのはMちゃんでした。
そこには手織り工房があることも調べてくれました。

 

この工房では黄瑞香さんというおばあさまが、昔ながらのセデックの手織りを伝えておられるとのこと。

私たち日本人観光客には、日本語でお話してくださるらしいのです!!

 

*********

 


埔里からバスで1時間、川中島です。

 

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今では清流部落と呼ばれていますが、

その名の通り、大きな川の向こうにあり、橋を渡って入ります。

 

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ここは生き残ったセデックの人達が、1931年から農業を営んで暮らしてきました。

 

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バスを降りたのは、たった3人。
私とMちゃんと、大学生のようなかわいい女の子です。

 

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その女の子が私たちに声をかけてきました。

「あの〜日本人ですか?」

あれれ?カンペキな日本語イントネーション。

「あなたも日本人?」
「そーです〜〜留学してるんです!」

 

あららららららら!!
日本人ばっかり3人だ〜〜〜
そのうち二人は中国語ペラペラなので、バスの運転手さんと帰りのバスの時間などを話し合っています。
どうやら2時間ちょっと、川中島を散歩できそうです!


まずは余生記念館を目指して道を進むと、お土産屋さんがありました。
人のよさそう〜〜なおっちゃんが「ちょっと寄って行きなさい」と私たちに呼びかけ、レモンジュースをふるまってくれました。

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「あんたたちは、どこに行く予定?」
「余生記念館と、できれば黄さんの工房に・・・」

しかしおっちゃんは眉をくもらせました。
「黄さんの工房に行くのはおよしなさい。奥さんがなくなってからご主人はとても気がふさいでいるんだよ。何よりあんたたちは日本人だしね。。」

 

なんということ!!!黄瑞香さんは半年ほど前にご逝去されておられたのです。

そして私たちは彼ら民族を絶滅寸前にまで追いやった『日本人』なのです。

 

愕然とする私たちに、おっちゃんは親切にアドバイスしてくれました。

「まずね、余生記念館に行くといいよ。ほら、ちょうど団体客も到着したし!」
なんと、間の良いことに50人近い団体さんが、ガイドさんといっしょに道をやってきます。
「あの中にまじったら、ガイドさんの説明も聞けるから!見学が終わったら戻っておいで」

 

はーい!というわけで、団体客の皆さんにまじって余生記念館にやってきました。

 

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余生・・・日本語では、老後の人生を言いますが、中国語の意味は「生き残り=サバイバー」であることもガイドさんから教えていただきました。

ここでは、霧社事件の全貌がパネルによって説明されています。

 

蜂起した男たち、青少年たちはおよそ700名。
集落には子供や女性たちもいたわけで、蜂起した6つの集落の総人口は1400人だったそうです。(『清流部落生命史』より ダッキス・パワン「清流部落簡史」)
しかし事件後、生き残った人はたったの296人でした。


戦死した人だけでなく自殺した人、日本軍の策略により、対立する部族によって首狩りに遭った人も何百人にものぼります。
また、日本軍の空爆と毒ガス爆弾による死者も多数。

1100人ものセデック族が、ほんの半年あまりの間に日本軍に虐殺されたのでした【注】。

 

こんなことが台湾で起こっていたなんて!

私たち、歴史の時間にちっとも習いませんでしたよね?
 


私たち日本人3人組がくっついてきたのに気付いたガイドさんは、いっそう丁寧に事件の説明をしてくれました。

 

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かなりショッキングな写真もありましたが、ここには載せません。

 

そのかわり、セデック族の衣装展示がありましたので、その写真を載せておきます。

 


セデックの衣類は主にチョマ(苧麻) を素材としています。
赤を基調したステキな衣装!

 

 

記念館を出たあとは、集落内をブラブラお散歩。
霧社事件のリーダー、モーナ・ルダオの壁画や

 


手織りする女性の壁画も!

 

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帰りに再度、お土産屋さんに立ち寄ると、私たちがお話を聞けそうなおうちに電話してくださったのですが、いずれもお留守でした。
残念。。。

心残りだらけなのですが、バスの時間も迫ります。

川中島、また来る日もきっとあるでしょう!

 

お土産に、セデック族の香辛料「馬告」を買って来ましたよ〜〜

 

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おっちゃんが作っていた「馬告たまご」、おうちで真似してみました^^v

 

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さわやかな苦みと清涼感のあるなかなかシャレた香辛料なんですよ♫

正露丸ぽい香りが、親しみを感じます。

馬告の風味がゆでたまごにしみて美味しいです!

 

そして、お会いできなかった手織りの黄瑞香先生、もう少し早くお訪ねするべきでした。

黄先生のご冥福をお祈りいたします。
 

Mちゃんとふたりして、帰国後もセデック族&タイヤル族の手織り文化を調べ続けています。
若い人たちの手によって、すばらしい復興と発展を見せていることも知りました。


次回の台湾の旅では、どこかの手織り工房で実際に体験してみたいと思います!!

 

<そしてまだまだ台湾旅日記はつづく>

 


【注 虐殺】
日本国内でも、アメリカ軍の空爆によって一晩で10万人が殺されたり、原爆を落とされるなど、非戦闘員がとてつもないひどい死に方をしていて、それを思うと本当に悲しく悔しくなります。

しかし、私たちはただ被害者なだけではない、ということが歴史を振り返るとわかってきますよね。

たとえば太平洋戦争以前、日中戦争において、中国の発表では、日本軍の攻撃によって3000万人の中国人が犠牲になったと言われています。
3000万は多過ぎ?でも、他国の報告においても2000万は犠牲になっただろうと記されています。

 

ナチスドイツが殺戮したユダヤの人々は600万人です。


その数と比べても、日本軍が、どれほど非道な軍隊だったかがよくわかります。

本当に恥ずかしく情けないことですが、この情けない史実を、国も大人も、子供たちにほとんど伝えていません。

祖父・祖母の世代が、曾祖父曾祖母の世代の人々が、アジアでおこなった非道を、私たち自身がまず理解し、その上でアジアの国の人々と今出会っていく必要があるでしょう。(ドイツでは実際、そうした教育がなされています)

学校で教えてくれないのなら、私たち自身も勉強していくことが必要、と、感じます。

 


【霧社事件】
興味が湧いた方は、ぜひこの2つの映画をごらんになってください!!

 

「セデックバレ」第一部 太陽旗  第二部 虹の橋

 

「余生 セデックバレの真実」

 

 

 

 

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